住所:長野県下伊那郡大鹿村2034
料金:1泊2食付大人7875円 小学生5775円 幼児4200円
予約は1週間前までに、12月中旬〜3月春分の日までは冬休みになります。
延齢草へ行ってきました。
友人に「とにかくステキな所だから!」と誘われ
詳しく聞かずについて行く。
着いたところはなんと南アルプス、ビックリ!初めて来たわ!
〜延齢草案内より〜
「村の集落を離れ林の道をぬけると、山あいに小さな木造校舎があります。周りには畑と田んぼ。牧場には山羊と牛が放牧され、にわとりがのんびりと庭を歩き回っています。“ハイジやペーターの生活を子供達にも味あわせてあげたい”“体も心ものんびりとほぐしたい”そんな方へ、延齢草には自然の中でゆっくり流れてる時間があります。」
まさにその通り!の世界でした。今回は団体さんとご一緒させてもらったのですが、小さな子供達が多かったのと、延齢草にもお子さんがいらしたので大盛り上がり。早速花をつんだり木の実をとってきてくれたので食べたり、山羊と遊びました。
宿泊すると山羊の乳搾りとチーズ作りが体験できます。子供でもわりと上手に搾れました。メスが3頭いて、それぞれ搾って飲んでみると、濃いとか薄いとか味に個性がありました。同じ環境でも年齢や好みの草によって変わるようです。
こちらはアルプ・カーゼ。チーズ工房です。
ここでオーナーの小林さんがチーズを製造販売されてます。スイスでチーズ作りの勉強をされたそうです。
延齢草から少し急斜面を登った所にあり、子供達はちょっとした探検気分。すぐ近くなんですが、転がり落ちないよう気を付けて登ると、山から水が湧いてました。冷たくておいしい!と大好評。チーズ工房の下は山羊小屋になってて、そこにいるオス山羊がまるで「大きな山羊のガラガラドン」。子供達「こわ〜い・・・」。
食事は全てオーナーの娘さんの手作りです。総勢子供も含めて30人ほどいたと思うのですが手際の良さにブラボー!女性陣はお手伝いしながらレシピを聞いたりメモしたり。
どこで覚えたの?の質問に
「スイスへ農家で働く留学をしたんです。その時に覚えました。」
夕食はオーナーの手作りチーズと、娘さんのスイス仕込みのアレンジ料理です。普段はチーズフォンデュが夕食メニューなのですが人数が多いため特別変更して下さいました。
モツァレラチーズとトマト・バジルのサラダ。
焼いた川魚の香草クリームソースかけ
温野菜のラクレット
豆、野菜とベーコンのスープ
鹿のロースト芥子添え
和風香草サラダ
ちりめんじゃことミョウガの和え物 など。 他にもあったなあ・・
アニメ「アルプスの少女ハイジ」の中で、ハイジが棒の先にチーズを刺してとろ〜り溶かしていたのを覚えてますか?「温野菜のラクレット」とはまさにそれです。温野菜にチーズを削ってのせ、オーブンで溶かしたものです。
山羊の乳を搾って飲んで、とろ〜り溶かしたチーズをパンや温野菜にからめて食べる。
ああ、ハイジだわ!とワインをぐいぐい飲みながらおなかいっぱい食べました。
さんざん書いておきながら食べる前に写真!を忘れてました。ゴメンナサイ・・・。
延齢草の紹介とオーナー小林さんから聞かせてもらった話を書きます。
1948年、大鹿村の大河原中学校として木造校舎が建てられました。当時は敗戦直後。
それでも大人たちは子供達の未来に託し、村民総出で資材を調達、子供達も校舎や校庭の整地に加わって完成しました。しかし1995年、校舎が解体されることになりました。土地開発、観光客を呼ぼう、道を造ろうと時代の波が押し寄せてきたのです。
開発が進むと元にはもどれない。
大鹿村の貴重な文化遺産である校舎を、この豊かな時代になぜ残せないのか。
小林さんは保存を求めましたがすべて拒否。そして村八分に。
しかし一村民として、小林さんは保存を決意されました。
その後賛同者が増え、多くの協力を得ることができ、1997年、校舎は移築され「延齢草〜農業体験宿泊施設〜」として再び蘇りました。
宿泊、ミニコンサート、勉強会、合宿などに利用できます。
壁には黒板や掲示板、大きな古時計や昔の写真などが飾られてます。
解体した時の話・・・
「床の小さな穴から落として捨てたんだろうね、
0点のテストや手紙やゴミが山になって積もってたんだよ。」
また、延齢草に対する思いも話されました。
「こんな昔があったから、今があることを少しでも理解してもらえたらと思う。」
延齢草に出会えてよかった。
ありがとうございました!